外壁塗装では、水性塗料と油性塗料とどちらを使う？
外壁塗装に限らずですが、塗料には、水性塗料と油性塗料があります。。
その昔は、水性塗料よりも、油性塗料が主流だったと思います。 しかし、今では、技術の進歩もあって、水性塗料でも、油性塗料でも同じくらいの耐久性がある物もありますし、それぞれに、主となる材料によって、非常にバリエーションも増えています。
そもそもの話ですが、水性塗料と、油性塗料の何が、どうなの？という疑問も多いと思います。
簡単に書きますと、何で希釈するか・・という部分が問題になってきます。
文字の通りですが、水性塗料に関しては、希釈する物は、水になります。 ですので、水を足す事で、薄めるという事が可能になります。
油性塗料に関しては、油性という事ですが、溶剤系の物で希釈するという事になります。
溶剤に関しては、今では強溶剤と、弱溶剤と言われる物が主流で、他にも、それぞれの専用シンナーによってでないと希釈出来ない材料もあります。
強溶剤と言われるのが、ラッカーシンナーなどになり、弱溶剤と言われる物が塗料用シンナーになります。
今では、ホームセンターなどでは弱溶剤という塗料シンナー、塗料薄め液という物しか販売されていない感じですね。
あと、水性塗料と油性塗料の話をすると、良く水性塗料は雨など、水のかかるところには使えないのでは！？という話が出てきます。
しかし、乾燥してしまった後では、水性塗料でも問題ありません。
今では、外壁塗装に使われる多くの材料が水性塗料になっています。
また、水性塗料に関しては、油性塗料よりも、被膜が分厚く、モルタル外壁や、窯業系サイディングには適しています。 それに、モルタル外壁の塗装の場合は、外壁の防水性を高める為に、膜厚に塗装を行う方法も水性塗料の場合は、非常に向いていると思います。。
塗料に関しては、塗装屋さんよっても、何を使うのか？という部分で考え方も違うとは思います。
当社の場合では、外壁はメインに使っているのが、水性シリコン樹脂と言われる水性塗料が多いです。
ランクで言いますと、フッ素樹脂とか、無機塗料と言われるシリコン樹脂よりも高耐久の材料もありますが、今までの感覚で、水性シリコンでも塗装の仕方によっては高耐久だし、艶の持ちも非常に良いと考えているからです。
それと、選ぶ理由の大きなポイントは、価格がこなれているという事です。 多く販売されているという事もあって、水性シリコン樹脂はコストパフォーマンスがとても良いと感じています。
それに、外壁塗装に関しては、いくら高耐久であっても、１０年もすれば汚れが付きやすいです。 また、高耐久で非常に優れているといわれるシーリング材を使ったとしても、窯業系サイディングの外壁の場合は、目地のシーリングは劣化してきます。
そう考えると、１３～１５年サイクルでの外壁塗装は必要になってくるので、20年以上の耐久性という材料を使うメリットがさほど無いのでは？という部分もあります。（当社が塗装したシリコン樹脂よりも耐久性が劣るといわれる、ウレタン樹脂、アクリル樹脂ｄめお２０年近く耐久性はありますけどね。。。）
しかし、施主様の御意向であれば、勿論、フッ素樹脂塗料、無機塗料も塗装は可能ですので。。。
では、油性塗料は？
という話が出てくると思います。 多くの塗装業者が、鉄部に関しては、油性塗料を使われているようです。
それには理由があります。
今では技術も上がっているので、鉄部分に密着性の優れた水性塗料も販売されてきていますが、主流ではありません。
ですので、付帯部の塗装として塗装される鉄部に関しては、やはり油性の溶剤型塗料を使うという事になります。
鉄部だけでなく、塩ビ製の樋なども、やはり油性系の塗料を使用しています。
水性塗料でも塗装は可能なのですが、目荒らししても、密着のよい材料を使ったとしても、やはり油性の塗料には劣ってしまいます。 その為、鉄部分の塗装は油性塗料がメインになってきます。
ちなみに当社の場合は、2液性の変性エポキシ樹脂の錆止めを塗装した後に、2液性のウレタン樹脂かシリコン樹脂の塗装を行っています。
個人的になんですが、ホームセンターなどでは、水性の塗料がメインに販売されています。 これは、刷毛などを洗うのも、臭いの問題も油性の材料よりは問題が少ないからだと思います。
その為、一般の方が、ご自身で鉄部の手摺などを水性塗料で塗装される事が多いようですが、少し問題があります。
先程も書いたように鉄部には、密着があまりよくないのに、塗膜はあんがい強い為に、鉄部の廻りに少し隙間を作った状態で塗膜を作ってしまうパターンがあります。
こうなると、鉄部と、塗膜の間に雨水などの水が溜まり、塗装した事で、余計に錆びるという事が起きてしまいます。
鉄は、水が付いたとしても乾燥していれば錆びないのですが、常に水に触れた状態では、非常に錆びやすいので、少し問題です。
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