外壁のひび割れの補修について、また外壁のひび割れの原因や、自分で補修を行う場合のDIYでの注意ポイントを書いてみます。
ひび割れの種類、ひびわれについて
外壁にひび割れは、私たちのような建築に関係している人からすると、クラックと言われる事があります。 クラックも実は非常に種類が多く、構造上のクラックは構造クラックといって、雨漏りになる可能性が高いだけでなく、その後 放置し続けると、色々な問題が起きる可能性がある物になります。
一般的に、非常に細い髪の毛程の物はヘアクラックと言われ、このようなひび割れに関しては、即座に雨漏りになるという事はありませんが、出来る事であれば早めに補修を行うのがベストな物になります。
このように、ひび割れ（クラック）と言っても、深さ、幅で実は色々な呼び方がされますし、補修の方法も色々とあるという感じです。
また、最近の外壁材のメインである窯業系サイディングの場合もひび割れが・・・という話のお問い合わせを頂く事もあるのですが、そもそも窯業系サイディングを新築時に取り付ける時にひび割れが起きているとか、建てる時に当たってヒビが入るという事もあるのはありますが、目地部分のコーキングの劣化がひび割れという事で思われているパターンもあります。
実際には、これはコーキングの劣化であって、ひび割れではありません。
また、先ほど書かせてもらいましたが、窯業系サイディングの場合も窓周囲などでコーキングが劣化したまま放置すると、冬お寒さで侵入した雨水が凍って凍害と言われる事がおき、ひび割れや、サイディング材がミルフィーユのように膨れるというような問題も起きます。
ですので、ひび割れに関しての原因は、モルタル外壁の場合はモルタル部分の収縮や、劣化もありますが、窯業系サイディング材の場合は、コーキングの劣化が原因になる事もあります。
どちらにしましても、ひび割れを長期間放置するのはあまりお勧めではありませんので、早めの対応、修理、補修が良いとは思います。
ひび割れの補修に関して
ひび割れの補修でもっとも手軽な物は、コーキング材の充填だと思います。
ＤＩＹで補修を行うのであれば、これになるかと思います。
ただ、ひび割れにそって、コーキングを付けるというのは実は、間違いで、それによって、雨漏りのリスクを上げる事もあります。
最初にコーキングの充填と書かせて頂いたように、コーキングは付けるという事ではありません。 ようは、ひび割れの隙間にキッチリとコーキング材が入らなければ駄目という事です。
方法としては、ひび割れを掃除し（キッチリと行うには、広げる必要もあります）、専用の接着剤を塗布、ひび割れにそってコーキングを乗せて、ヘラなどでしっかりと押さえて密着させるという事になります。
ひび割れにコーキングを乗せているだけのパターンの場合、上部から雨が入り、ひび割れだけだと、綺麗に流れるところをコーキングが蓋になって、内部に侵入する事もありますので、ＤＩＹで補修するとしても、ヘラなどでしっかりと押さえるのが重要かと思います。
その時、コーキングは、ホームセンターなどで一番 価格も安く販売しているシリコンコーキングはお薦めしません。 透明な為に良さそうに思うのですが、このシリコンコーキングは塗装が出来ません。
その為に、シリコンコーキングを行った場合、塗装する時は撤去をしたり、特別な処理が必要になります。
変性シリコンコーキングと言われる物を使うのがベストです。 色はホームセンターでも色々とありますので、外壁に近い色を使うのがベストになります。
ひび割れ補修のプロがするなら
ひび割れ補修の中でも構造クラックと言われる物などは深さもあり、広がる事もあるので、プロの場合は、コーキングだけで処理するのは問題ありだと思います。
コーキングも劣化しますし、やはりひび割れをコーキングだけで処理するのは耐久性にも問題があります。
ひび割れ部分にコーキングを充填した上に、塗装した面にも付着するカチオン樹脂モルタルなどで塞ぐというのがプロの仕事かと思います。（当然、ひび割れの大きさ状態にもよりますが）
外壁塗装業者の中でも、ひび割れはコーキングのみという業者も実は多く、手軽だし、安いし、簡単という事もありますが、やはり耐久性が劣りますので、極端に工事価格が安い塗装工事の場合は、この下地処理、ひび割れ補修などから工事の内容が違うという事になります・・・
神戸市近隣で外壁のひび割れ補修もしっかりと行った上での外壁塗装工事をお考えであれば、ぜひとも当社にお問い合わせ、ご連絡お願いします。
当たり前の工事を当たり前に行うというのが外壁塗装工事では重要で、結果的に耐久性にも違いが出てきますので、重要なポイントだと思います。
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