外壁塗装では、塗膜の働きが重要となっています。
ここでは、外壁塗装の塗膜について説明していきます。
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◆外壁塗装の塗膜とは?
外壁塗装の塗膜とは、外壁に塗った塗料が乾燥して固まることでできる塗料の膜のことです。
塗膜には、雨水や紫外線、熱などから受けるダメージから外壁材を守る働きがあります。
塗膜の性能がきちんと発揮されなければ、塗料の耐用年数が短くなってしまったり、外壁材自体の劣化を早めてしまう恐れがあります。
塗膜本来の機能を発揮させるためには、正しい施工方法で適切な塗料の量を使って塗装することが大切です。
◆塗膜の厚さが長持ちの秘訣
外壁塗装は、外壁材を塗料の塗膜で覆い防水機能を発揮させて、内部に水が入らないようにすることが大きな役割です。
塗膜の機能を十分に発揮させるためには、塗膜の厚さが重要になってきます。
かといって、塗料を厚塗りすれば塗膜が厚くなり、防水機能が高まり耐久性が上がる。。。というわけではありません。
それぞれの塗料に適切な塗布量があり、塗膜も適切な厚みを守ることが防水機能を保ち、耐久性を上げることにつながります。
*外壁材によって必要な塗膜の厚さが変わる
外壁材の種類によって、塗膜の適切な厚さが変わります。
☆コンクリート、モルタル、窯業系サイディング、ALCパネルなど
下塗り材により変動しますが、塗装1回あたりの中塗り、上塗り塗料の平均的な塗膜の厚さは0.03mm程度です。
☆鉄骨、トタン板、折り板など
サビ止めペイント、中塗り、上塗りの3回塗りをした場合の平均的な塗膜の厚さは0.1ミリ程度です。
◆塗膜が劣化する原因
塗膜が劣化する原因は主に『紫外線』『熱』『水』の3つです。
外壁は日々、太陽光の紫外線や熱、雨水、湿気などの影響を受けているため、塗膜もだんだんと劣化してしまいます。
*塗膜が劣化する過程
塗膜が劣化する過程は次のような4段階に分かれています。
つや引け・退色・変色→チョーキング(白亜化)→クラック(割れ)→はがれ
それぞれの劣化過程の状態や建物への影響は次のとおりです。
☆つや引け・退色・変色
塗料の成分である樹脂が劣化することで起こります。
つや引けや退色、変色が起こると、建物の美観を損ねます。
☆チョーキング(白亜化)
塗料の成分である樹脂が劣化することで、塗膜表面に顔料が現れている状態で、外壁に触った際に白っぽい粉や塗料色の粉が手に付く場合、チョーキング(白亜化)が起きています。
チョーキング(白亜化)が起こると、建物の美観を損ねます。
☆クラック(割れ)
クラック(割れ)はさまざまな原因で起きますが、塗膜の劣化もその原因の一つです。
クラック(割れ)が起こると、建物の美観を損ねるほか、建物内部へ水が浸入してしまいます。
☆はがれ
塗膜の付着力が低下している状態です。
はがれが起こると、防水機能など外壁材を保護する機能がなくなってしまうため、建物自体を劣化させてしまいます。
◆塗膜の種類によって耐久性は違う
塗膜は、着色顔料(色を出す役目の微細粒子)が樹脂と呼ばれるモノマー(単量体)がいくつもつながって長くて大きな分子量となったものが定着されフィルム状態になっている構造です。
塗膜の耐久性に大きく影響するのが、樹脂の性質です。
もともと有機化合物に属する樹脂は、無機化合物である石や銅のように、紫外線や雨風にさらされながらその状態を維持するということができません。
現在、外壁塗装でよく使われる塗料の種類は、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などです。
アクリル樹脂は、溶剤が蒸発すると自動的に塗膜ができるので結合エネルギーはほぼありません。
ウレタン樹脂はウレタン結合、シリコン樹脂はシロキサン結合、フッ素樹脂にはフルオロ結合という結合が起こります。
結合エネルギーが強ければ、紫外線をあびても樹脂は分解されずに長期間顔料をつなぎとめておくことができます。
つまり、結合エネルギの強さで塗膜の耐久性が違ってきます。
アクリルは結合エネルギーはほぼないため一番耐久性が低く、ウレタン→シリコン→フッ素の順で結合エネルギーが強く、耐久性が高くなっていきます。
◆塗膜のメンテナンス方法
塗膜を長持ちさせるには、メンテナンスが欠かせません。
定期的に自分で外壁をチェックして、気になった汚れがあったら早めに汚れを落としましょう。
汚れは美観を損ねるだけではなく、建物を劣化させる原因ともなります。
定期的に汚れを落とすことで、建物の維持にもつながります。
*汚れを落とす際の3つのポイント
外壁の汚れを落とす際には、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
1.水洗いが基本
2.高圧洗浄機の使用は×
3.ブラシやスポンジは柔らかいものを使う
外壁の定期的なお手入れは水洗いが基本です。
ホースで水をかけただけでは落ちない場合は、柔らかいブラシやスポンジで軽くこすりながら水洗いしましょう。
高圧洗浄機は水圧が強く、使うと塗膜を傷つける可能性が高く、劣化を早めてしまう恐れがあります。
硬いブラシやスポンジも塗膜を傷つけてしまうため、柔らかいものを使うようにします。
お手入れの際は「優しく丁寧に水洗い」がポイントです。
塗膜は外壁を守るうえで非常に重要な役割をしています。
塗膜を長持ちさせるには、厚さや種類、メンテナンスが大切です。
今回は、塗膜に関しての話題を書きました。。
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