外壁や屋根は素材を守るために塗装していますが、基礎部分は塗装していないという住宅もあると思います。
基礎部分も塗装したほうがいいのか？塗装する場合、外壁と同じ塗料でいいのか？
基礎部分の塗装について、調べてみました。
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◆基礎部分も塗装したほうがいい？
結論から言うと、基礎部分も塗装したほうが、建物を長く保つことができます。
ただし、しっかりと基礎を補強してから塗装をしないと、逆効果となってしまう場合があります。
◆基礎の構造
基礎は主に鉄筋を軸にしたコンクリートやセメント、モルタルでできています。
コンクリートやモルタルは防水性がないので、雨などの水分を吸い込みます。
水分を含んだ状態で気温の変化により、乾燥・収縮を繰り返すことで、ひび割れが起き始めます。
そのひび割れから、さらに水が浸入すると、コンクリート内部の鉄筋を腐食させることになってしまいます。
鉄筋が腐食してしまうと体積が膨張して、ひび割れを促進させたり、剥離、落下といった劣化症状を引き起こしてしまいます。
◆基礎を補強しないまま塗装をしてはいけない
基礎のコンクリートやモルタルを保護するためには塗装をしたほうがいいと思いますが、基礎を補強しないまま塗装をしてはいけません。
基礎を塗装することで、小さなひび割れが埋まって、見た目はキレイになりますが、表面が塗装されることで内部の傷みに気付けなくなってしまいます。
たとえば、水回りから水漏れした場合、基礎を塗装していないと表面に水漏れの症状が出てくるので、早めに気づくことができます。
しかし、基礎が塗装されていると塗料の防水性により、表面には水漏れの症状が出てこないため、気づくことができず基礎の内部の鉄筋がさびてしまったり、基礎を劣化させる結果となってしまいます。
こういった問題が起きないよう、基礎を塗装する前には基礎の補強が大切です。
◆基礎の補強方法
塗ることで基礎コンクリート内部を緻密に改質する「リバコン」という材料を塗る「リバコン工事」という方法があります。
リバコンを塗布することで、中に浸透していき、内部を緻密化してくれます。
リバコンには色がついていますが、塗ると透明になります。
施工はローラーで塗るか、吹き付けて行い、1日で終わるため施主への負担も少ないです。
費用の相場は3,000～4,000円/㎡で、このほかに洗浄費やひび割れなどの補修費がかかります。
リバコン工事は、メーカーが認定した施工店、リバコン技能者の資格を持っている人が現場に入る必要があるため、どの塗装業者でも施工できるものではありません。
◆基礎を塗装するメリット
・基礎の吸水性を抑える
・防水性が高まる
・基礎コンクリートの中性化を抑える
・カビ、コケの発生を抑える
・見た目が良くなる
基礎部分はコンクリートやセメント、モルタルが使用されているので防水性がないため、塗装することで吸水性を抑え、防水性が高まります。
コンクリートはアルカリ性で、空気中に存在する炭酸ガスや二酸化炭素が原因で中性化を起こしてしまうので、塗装でそれらの物質との合成を防ぐことができます。
◆基礎の塗装は専用の塗料で
基礎部分の塗装は、基礎専用の塗料で行います。
外壁・屋根用の塗料を使用した場合、基礎部分は地面からの水分を吸い上げたり、雨の跳ね返りを受けたりして湿気やすいため、すぐに塗料がはがれたり、ひび割れや汚れが発生しやすくなります。
そのため、基礎部分の塗装には必ず基礎専用塗料を使用します。
◆基礎の塗装工事の流れと費用の相場
【塗装工事の流れ】
1.下地処理、高圧洗浄
2.乾燥、養生
3.塗装
4.養生撤去、清掃
上記の流れで、作業期間は1～2日間です。
【費用の相場】
基礎専用塗料の価格は、10,000円～35,000円が相場で塗料の性能や容量によって幅が出てきます。
基本的には、基礎塗装の費用の相場は1㎡あたり3,500円～4,000円です。
◆基礎の種類
【ベタ基礎】
近年の一般住宅のほとんどで採用されているのが、ベタ基礎です。
家が建つ予定の地面一面をコンクリートで覆い、面で支えるため比較的地盤が弱いところでも使用でき、シロアリ対策にも優れているといわれています。
地盤にかかる重さも分散され、不動沈下にも強く、施工の手間がさほど必要ではありませんが、コンクリート面が多いため、費用が高くなってしまいます。
【布基礎】
住宅の外周や間仕切りの壁や柱が入る部分を中心に線で支えるのが布基礎です。
地盤がしっかりしている土地や、すでに地盤改良が行われている土地であれば、布基礎でも問題ありません。
施工の手間はベタ基礎よりもかかりますが、資材を最小限にとどめることができるため、費用を安く抑えることができます。
コンクリートや鉄筋の量が少なくてすむので、基礎が軽量になりますが、土がむき出しの部分が多いため、土を伝って家に湿気が伝わりやすいです。
【独立基礎】
1本の柱に対して1つの基礎がある造りが、独立基礎です。
玄関ポーチを支えたり、デッキテラスなど、独立して支えが必要な部分に対して使用します。
家の作りによって必要となることがある基礎で、独立フーチング基礎とも呼ばれます。
今回は、住宅の基礎塗装に関して書いてみました。。
基礎部分は汚れが目立ちやすい事もありますが、クラックが入っていて、気になるという場合もあるとは思います。
しかし、基礎部分は、そもそも通気性の良い状態を保つのがベストですので、一般の外壁に塗装するような塗料での塗装は余計に捲れや剥がれの可能性もありますし、しばらく経つと現状よりも汚く見えるという事も起こります。
その為、基礎には基礎専用の塗装がベストですが、現在の状況を正しくチェックして塗装を行わないとダメな事も多いです。
神戸市近隣で基礎が気になるという方は、外壁塗装と同時に基礎塗装を行うのがベストではありますが、基礎部分のみでもご相談を受ける事は可能です。
気になる方は、ぜひ当社のお問い合わせフォームより、よろしくお願いいたします。
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