レンガの外壁はメンテナンスの必要がないと聞きますが、レンガの外壁は塗装の必要がないのでしょうか?
レンガの外壁について、メンテナンスや塗装の必要性など調べてみました。
一般的に今では特別な洋館以外ではレンガの外壁というのは少なくなってきていますが、塀などを含め、レンガが使われる事もありますので、少しチェックしてみます。。
◆レンガの外壁は基本的には塗装の必要はない
レンガの外壁は耐水性が高く、紫外線による劣化もないため塗装の必要もありません。
しかし、レンガの外壁にも本物のレンガを使用しているものや、タイルやサイディングボードを使用しているものがあり、素材によっては塗装の必要性が出てきます。
◆レンガの外壁の種類
レンガの外壁には、本物のレンガを使用している外壁と、レンガ調の磁器タイルや軽石、サイディングボードを使用している外壁があります。
・本物のレンガ
粘土をベースに泥や砂を混ぜて固めたものがレンガです。
ヨーロッパ地方では伝統的に使われているレンガの外壁は、メンテナンスが不要で耐火性が高いといわれています。
しかし本物のレンガの外壁は、日本の住宅ではほとんど採用されていません。
それは、日本は地震が多い国で、レンガはとても重く衝撃に弱いため、地震に対するリスクが大きいからです。
また、施工費用が高いことも原因となっています。
本物のレンガの外壁には、ブロックレンガやブロックを薄く切ったスライスレンガを使用しますが、どちらの場合も最低10,000円~35,000円/㎡以上の予算が必要です。
・レンガ調タイル
レンガ調タイルは、レンガのデザインを模した磁器タイルや軽石です。 これを壁面に貼り付けることで、レンガ風の外壁を作ることができます。
レンガより軽量なので施工しやすく、見た目は本物のレンガに近い風合いになります。
レンガ調タイルには、湿式工法・乾式工法の2種類の施工方法があります。
湿式工法は、モルタルを塗った外壁の上にタイルを直接貼り付けていく工法です。
乾式工法は、ベースサイディングというボードにレールがついていて、そのレールにタイルを引っ掛けて接着剤で固定していく工法です。
湿式工法では、タイルの形も並べ方も自由にできるので、温かみのある印象の仕上がりとなります。
乾式工法では、同じ形のタイルを規則正しく並べていくため、整然とした仕上がりになります。
・レンガ風サイディングボード
外壁材として最も普及しているのがサイディングボードです。
窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料とした板状の素材で、レンガ風にデザインされたものもあります。
サイディングボードは、大きなサイズのボードを貼り合わせて、継ぎ目にコーキング剤を充填します。
本物のレンガやレンガ調タイルに比べると、自然な風合いという面では劣りますが、施工が容易で費用も抑えられ、手軽にレンガの雰囲気を楽しむことができます。
今では、このレンガ風のサイディングボード(窯業サイディング)が多くなってきています。。
外壁塗装時に、1色で塗装をしてしまうと、そもそもの風合いが損なわれる事が多い為に、多色の塗装や、凸凹を使っての多色塗装などの方法もあります。。
ただ、塗装回数が増える事や、細かい部分の補修などの工程も増える為に価格がアップしてしまうというマイナス面もあります。
その為、レンガ風のサイディングの場合は、出来るだけ早めにメンテナンスを行い、クリアでの塗装が最もお勧めなのかも?とも思います。。
◆レンガの外壁のメンテナンス
・本物のレンガ
レンガは石やガラスと同様に、日光にさらされたり水に触れたりしてもほとんど劣化をしない無機質な素材で、コケやカビが生えにくい特徴もあります。
また、耐久性がとても高く、100年以上の築年数であるレンガ造りの建造物もあります。
そのため、家の寿命は長くても100年といわれている日本では、レンガの外壁は大きなメンテナンスは不要と考えられます。
レンガの外壁は耐水性が高く、紫外線による劣化もないため塗装の必要もありません。
このようなことから、レンガの外壁は塗装の必要がなく、メンテナンスフリーといわれています。
ただし、万が一レンガが割れたり崩れたりした場合には補修が必要です。
・レンガ調タイル
タイルもレンガと同様、無機質な素材のため、紫外線や水による劣化がほとんどありません。
そのため、塗装の必要はありません。塗装は不要ですが、タイルの表面を保護したり、つや出しのために無色の「クリア塗装」を施すケースがあります。
湿式工法では、レンガを固定するために使用しているモルタルが劣化していくのでメンテナンスが必要です。
モルタルは気温差に弱いため、膨張と伸縮を繰り返すことでひび割れが発生することがあり、モルタルが伸縮する影響でタイルが割れてしまうこともあります。
乾式工法では、ベースのサイディングの継ぎ目に施されているシーリングが劣化することや、タイルを引っ掛けるための金属部品が錆びてしまう可能性があるので注意が必要です。
タイルの外壁では、外壁の洗浄と目地部分の補修が基本的な定期的メンテナンスです。
・レンガ風サイディングボード
窯業系サイディングは防水性がないため、そのままでは雨が浸み込んでしまいます。 そのため、塗装が必要です。塗装によるコーティングで雨が浸み込まなくなります。
しかし、紫外線や風雨の影響で、10年ほどでコーティングの効果が薄れてしまいます。
効果がなくなると、ひび割れが起きたり、雨水が浸入したりして、雨漏りの原因となってしまいます。
雨漏りを防ぐためにも、定期的に塗装の塗り替えが必要です。
また、サイディングの継ぎ目に施されているシーリング剤も5~10年で劣化してくるのでメンテナンスが必要です。
このように、本物のレンガやレンガ調タイルを使用した外壁には塗装は不要ですが、レンガ風サイディングボードを使用した外壁には塗装が必須です。
今回はレンガの外壁、レンガ調の外壁の塗装に関して、書かせてもらいました。。
外壁に関しては、簡単に外壁と言いましても、非常に模様も様々で塗装方法も色々あります。。
それらの塗装方法によって、外壁塗装時の仕様も変わってくる事もありますので、外壁塗装をお考えの方の場合は、まずはお問い合わせ頂ければ色々なご提案も可能だと思っています。
下記のお問い合わせフォームからのお問い合わせの他、フリーコールもありますので、ご連絡いただければと思っています。。
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