スレート屋根の塗装に関して、塗装屋が記事を書いてます。。
スレート屋根?と思われている方もいらっしゃるかも知れません。 このスレート屋根と言われる屋根は、今では最も一般的な屋根材と考えてもらっていいです。 ここ数年で建てられている新築住宅の場合はほぼ、このスレート屋根です。 見た目では薄い板状の屋根材です。 このスレート屋根と言われる物は、軽くで価格も安いという事で、よく使われているのですが、最も選ばれる理由としては、軽い為に地震などが起きた時に揺れが少ないと言われています。
阪神淡路大震災の時に、このスレート屋根の家が倒れていなかったという事もあるので、やはり効果はあると思います。。
そんなスレート屋根の塗装に関して、少し書いてみます。
スレート屋根の塗装相場
スレート屋根の塗装相場に関しては、屋根の大きさだけでなく、使う材料の種類、下地の状態で、塗装相場も変わります。
今では、スレート屋根の塗装に使われる材料としてはシリコン樹脂が一般的で、さらに耐久性を求めるのであればフッ素樹脂や無機塗料という物も選べます。
また、耐久性のみでなく、少しでも温度を上げないという事であれば遮熱塗料も非常に性能が良くなってきているし、塗料メーカーの出荷数も増えている事もあって、昔よりは価格は安くなってきていると考えて良いです。
神戸市内の一般的な大きさの住宅の相場で考えると、10万円から20万円という事になると思います。 ただし、この相場は外壁塗装と同時に行った場合の屋根塗装のみの価格という事で考えて頂ければいいと思います。
㎡単価で見ますと、ウレタン樹脂で1500円から2000円、シリコン樹脂で1800円から2500円、フッ素樹脂で3300円から4500円という感じになっています。 屋根塗装も外壁塗装と同じく最低でも3回塗りが基本です。 下地の状態や、より耐久性をアップさせる為に4回塗りという方法もあります。
ただ、そこまでする必要もないのに、塗装回数を増やしている業者もあり、本当に必要なのか?の確認はするべきかも知れません。。
外壁塗装時に足場を建てますので、その時に同時に屋根塗装を行った場合です。
もし、屋根塗装だけを行うという場合でも、足場が必要になってきますので、当然ですが屋根塗装の場合の足場代が含まれるので、割高感はあると思います。
スレート屋根の塗装に関しては、現在の状態や、使われている屋根材の種類によっては塗装不可の物もありますので、やはり専門的な業者に確認してもらうというのがベストだと思います。
スレート屋根の塗装を自分で
塗装に関しては、塗料自体は今ではホームセンターでも購入可能ですし、誰でも塗れるというように思われがちです。 その為に、外壁塗装に関しても、屋根塗装に関しても自分でDIYでの塗装を考えていらっしゃる方も多いと思います。
塗装屋として30年職人をしてきた私の感覚では、外壁塗装は可能かも知れませんが屋根塗装、特にスレート屋根の塗装はDIYでも塗装はお薦めしません。
理由は以下のような感じです。
⓵スレート屋根の種類によっては塗装不可の物もある
⓶スレート屋根の塗装は下地処理での高圧洗浄が必須作業です。
⓷スレート屋根の塗装方法を間違えると雨漏りがするようになるデメリットがあります。
このように、簡単に考えても3つのデメリットがあると思います。
外壁塗装や、その他の塗装作業よりも、スレート屋根に関しては、高圧洗浄は必須の作業だと思います。 キッチリと確実に旧塗膜、苔などを除去してから塗装しないと、塗装後すぐに剥がれ、捲れが起きやすいです。
高圧洗浄も家庭用のような水圧ではダメで、ガソリンエンジン式の高圧洗浄機を使っての洗浄が基本です。
また、スレート屋根に関しては、スレート屋根材の重なり目を塗膜で埋めてしまうという塗装をしてしまいがちですが、これが大問題になります。
雨水が入っても、自然に流れるというのが屋根材の多くの正規の状態です。
その為、隙間を埋めてしまうと、上から入った雨水が抜けなくなり、逆に屋根の下に流れ出てしまう事があるからです。
塗装業者の場合は、スレート屋根の塗装後に重なり目を切る作業を行ったり、最初から重なり目が塗膜で埋まらないようにする部材を使ったりして塗装します。
スレート屋根の場合は、劣化具合や、状態によっては自然と反ってきているパターンもあり、塗膜で重なり目が埋まらない状態であれば、問題は無いのですが、これは塗装を何度も行っている専門業者で無いと分からない部分もあります。
また、そもそも塗装出来ないスレート屋根材もあります。 この塗装不可の屋根材に関しては、塗装屋でも分からない方もいらっしゃって、後から大問題になるパターンもあるようです。
また、当社の経験では、スレート屋根の塗装が2回目というパターンでは前回のスレート屋根塗装に不具合があると、塗装する事によって、捲れ、剥がれなどが起きやすい場合もあります。 ですので、そもそもしっかりと屋根塗装に関しての知識がある業者が塗装を行わないと後々で大変な問題になる事も多いです。
スレート屋根 塗装は不要?
スレート屋根は塗装不要という意見もあります。。
塗装屋として思うには、正解であり、間違いであるという事です。
スレート屋根に関しては、屋根の保護が目的であり、そもそも劣化して割れているとかの状態は別にして、塗装しなくても問題ないというのが正しいとは思います。
スレート屋根の下にはルーフィング材と言われる雨水を侵入させないシートが貼っています。
そのシートのおかげで家に雨漏りがしないという事になります。
ただ、そのルーフィング材は、紫外線には弱い為に、その保護の目的としてスレート材の屋根材が貼られているという事になります。
それだけを考えると、スレート屋根の塗装は不要という事になります。
しかし、屋根は家の形にもよりますが、家を見た時に非常に目立つという部分でもあります。
その為、劣化したり、苔が発生している状態の屋根はみすぼらしく、汚いという事は事実です。 外壁塗装も、そもそも、美観目的という部分もあります。(当然 表面の保護ですが)
ですので、スレート屋根の塗装は美観目的というのが一番です。
そう考えると、キッチリした塗装作業が出来ないと、剥がれ、捲れなどが起きやすい事を考えると、美観目的で塗装したのに、最初よりも悪くなって・・というパターンもあります。
また、訪問販売の塗装業者などは、スレート屋根が汚れていると、雨漏りの原因になるとかいう営業トークもあるようですが。。
そもそも汚れで雨漏りになる事はありませんので、そのようなトークに惑わされないようにして欲しいと思います。
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