屋根塗装のメンテナンスの時期はどのくらいなのでしょうか?
屋根塗装は、屋根の材料や塗料の種類によって、塗装の時期は違いますが、どの屋根材でも築10~20年で劣化が始まるので、10年を目安に業者に点検をしてもらうと安心でしょう。
屋根は紫外線や雨などを直接浴びるので劣化しやすく、外壁塗装よりも屋根塗装のメンテナンス時期は短くなります。
【屋根材の種類と塗装の時期】
*スレート(コロニアル・カラーベスト)=7年~15年
*日本瓦(和瓦)=原則不要
*セメント瓦・コンクリート瓦=10年~20年
*ガルバリウム鋼板=10年~20年
*ジンカリウム(自然石粒付き)鋼板=原則不要
*アスファルトシングル=10年前後(水性塗料使用)
*トタン(瓦棒)=6年~10年
◎スレート(コロニアル・カラーベスト)
最近の住宅の多くで使われている屋根材です。
スレートには主に、「化粧スレート」と「天然スレート」があります。
化粧スレートは、繊維にセメントをしみ込ませて固めた素材で、日本ではほとんど化粧スレートが使われています。
天然スレートは、鉱石を使ったもので、ヨーロッパの大型建築で主に使われ、重量があり高価なので、日本の一般家屋に使われることはほぼありません。
スレート屋根は安価でコストパフォーマンスが高く、軽量で耐震性にも優れ、施工も容易なため、現在の日本の新築戸建ての多くは化粧スレートが使われています。
スレートは表面を塗装して、塗膜でスレート自体に雨水がしみ込むことを防いでいるため、定期的に屋根塗装をすることで、屋根の耐用年数を伸ばすことができます。
そのため、7~15年ごとに塗装するのがおすすめです。
◎日本瓦(和瓦)
屋根材の中では一番耐久性が高いといわれています。
塗装のメンテナンスは原則、必要ありません。
◎セメント瓦・コンクリート瓦
吸水性が高いセメント・コンクリートを主原料としているセメント瓦・コンクリート瓦は、洋風のデザインも多いことで人気があります。
瓦を保護するために塗装する必要があるため、10~20年ごとに塗装するのがおすすめです。
◎ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、トタンにアルミニウムを加えてサビにくく改良したもので、トタン屋根の3~6倍の耐久性があるといわれています。
軽量で耐震性が高いことや、縦葺き・横葺きがありデザインが多彩なことなどで人気があります。
塗装のメンテナンスは10~20年ごとがおすすめです。
◎ジンカリウム(自然石粒付き)鋼板
ガルバリウム鋼板と似ている屋根材で、軽量で洋風住宅のような外観にできることから、人気が出てきています。
ガルバリウム鋼板は塗装のメンテナンスが必要ですが、ジンカリウム鋼板は原則、必要ありません。
◎アスファルトシングル
アスファルトシングルは、防水紙と屋根材が一体化した建材で、防水紙の上に石粒が吹き付けられていて、石粒は退色しづらく、吸音効果もあります。
スレート屋根の約半分の重量で、とても軽量です。
アメリカで普及している屋根材で、日本では輸入住宅で主に採用されています。
しかし、日本での施工事例は少なく、扱っている業者が少なかったり、日本の気候で使用した際のデータが少ない屋根材です。
屋根塗装で使用する塗料は、基本的に水性塗料を使用します。
油性塗料では屋根材の成分が溶けてしまうおそれがあるためです。
塗装のメンテナンスは10年前後がおすすめです。
◎トタン(瓦棒)
トタンは、薄い鋼板に亜鉛をメッキして作られている、金属屋根の一種です。
安価で軽量のため、戦後の高度経済成長期に広く普及しましたが、サビやすいことがデメリットです。
そのため、サビに強いガルバリウム鋼板が開発されてからは需要が減り、現在の新築戸建てではトタン屋根が採用されることはほぼありません。
屋根材の中では最も耐久性が低いといわれ、寿命を延ばすには5~10年ごとの塗装がおすすめです。
・屋根のリフォームやメンテナンスが必要となるのはどんな場合?
屋根のメンテナンスは築10年を目安に点検してみるのがおすすめですが、屋根のリフォームやメンテナンスが必要となるのはどんな場合があるのでしょうか?
屋根のリフォームやメンテナンスが必要と思われる劣化症状には、次のようなものがあります。
【屋根のリフォームやメンテナンスが必要な劣化症状】
*変色・色あせ
*塗膜のはがれ・膨れ
*チョーキング現象(白亜化)
*コケ・カビ・藻の発生
*漆喰・棟瓦・棟板金の劣化(ズレ、剥がれ、破損など)
*屋根材自体の反り・剥がれ・浮き・割れ・歪み
◎変色・色あせ
スレート、ガルバリウム鋼板、トタン、セメント瓦などの屋根材は、表面が塗装されています。
日々、紫外線や雨が当たることで、塗装が徐々に、変色・色あせ・ツヤがなくなるといった劣化症状があらわれてきます。
変色や色あせなどが起きると、塗装の防水性能が落ちてくるので、コケやカビが発生したり、屋根材自体が劣化し、雨漏りなどの原因にもなってしまいます。
◎塗膜のはがれ・膨れ
スレート、ガルバリウム鋼板、トタンなどの表面が塗装されている屋根材で発生する症状です。
多くは経年劣化や施工不良などが原因で、塗膜の寿命が限界に近付いている証拠です。
放っておくと、屋根材自体に悪影響を及ぼします。
◎チョーキング現象(白亜化)
塗装されている屋根(スレート、ガルバリウム鋼板、トタンなど)の表面に触った時に、塗料の色が指についてしまう場合、「チョーキング現象(白亜化)」が起きてしまっています。
これ現象は、塗料が劣化して、塗膜の寿命が近づいている状態のサインなので、塗装が必要です。
◎コケ・カビ・藻の発生
経年劣化で防水力が弱まっていたり、湿気が多い、日当たりが悪いなどの屋根には、コケ・カビ・藻が発生してしまうことがあります。
これらが繁殖すると、雨水の流れを妨げて雨漏りを引き起こしたり、冬などの寒い時期には凍結した部分が膨張してひび割れする可能性があります。
コケ・カビ・藻への対応方法は、高圧洗浄でしっかりと汚れを洗い流すことですが、色あせなどがある場合は同時に塗装もしたほうがいいでしょう。
◎屋根材自体の反り・剥がれ・浮き・割れ・歪み
屋根材自体の反り・剥がれ・浮き・割れ・歪みは、台風の強風などの影響で起きてしまうことがあるので、このような症状が見られたら早めに修理・補修したほうがいいでしょう。
屋根材の割れは、すき間から雨水が入ってサビや雨漏りなどの原因となってしまうので、特に早めの対応がおすすめです。
症状が軽い場合は、補修や塗装で済むこともあります。
このように、屋根塗装のメンテナンスの時期は屋根材の種類や、気候などの環境条件によっても変わってきます。
まずは、築10年を目安に点検してみてはいかがでしょうか。
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