屋根塗装に関して、当社にもお問い合わせ、ご質問などもありますし、Googleでの検索してみても、屋根塗装に関して、多くの方々が気になっている問題もあるようです。
実際に屋根塗装を行っている塗装業者、塗装職人として屋根塗装に関して、少し書いてみます。
屋根塗装に種類
屋根塗装と言いましても、お問い合わせ時に悩む部分があります。。
それは、屋根と言っても、屋根材の違いによって屋根塗装の方法や、お薦め、注意ポイントが違うからです。
屋根材の種類で言いますと、昔ながらの瓦、鉄製の板金と言われる物で作られた屋根、ここ最近では非常に多いスレート平瓦、セメントで作られたセメント瓦。セメント瓦に似ているけど、色の付け方、作り方が違うモニエル瓦(洋瓦とも言います)などがあります。
細かく書くと、板金の屋根でも、波トタンや、形状で立平、瓦棒など、非常に種類が多いです。
まず、塗装は可能ではあるのですが、一般的に昔ながらの瓦は塗装をする事はほぼありません。(塗料メーカーによっては対応可能です)
瓦の形になっていますが、セメント瓦、モニエル瓦は塗装可能ですが、その種類によって下塗り材や、塗装で注意するポイントがありますので、キッチリと屋根材の違いが分かる業者に依頼する事がお薦めだと思います。
今、最も多いスレート平瓦は、商品名でコロニアル屋根、カラーベスト屋根などと言われますが、塗装は可能なのですが、種類によってはアスベストを含有しない事で非常にもろくなって、割れ、ひびが多いや、断層のようにペラペラ捲れるタイプもあるので、今ではそのような屋根材は塗装不可となっています。
この部分もしっかりと調査を行える業者に任せないと、塗装してから余計に酷くなるという事も少なくないので注意が必要です。
屋根塗装は、そもそも何の為に塗る
屋根塗装の最大の目的は、屋根の美観と、屋根材の保護です。 その為、屋根塗装を行わないと雨漏りします!というのは、危ない営業トークです。(板金屋根の場合は、そうです)
そもそも、スレート平瓦も、セメント瓦も、モニエル瓦も、瓦自体で雨漏りを防いでいる訳ではないです。
屋根材によって、雨漏りを防ぐ最大に重要なルーフィング材を保護しているというのが正しい考えだと思います。
ルーフィング材は、雨がしみ込まないようなシートですが、問題は紫外線に弱く、紫外線によって硬くなってしまいます。 その為、そのルーフィング材を保護する目的で屋根材があるという事になります。
ただし、美観という事もありますが、塗装を行わないと劣化の速度は早くなるので、塗装しなくても問題が無いというのは極端な話かも知れません。
この辺りは、瓦作業を行っている業者や屋根を専門に行う業者の中には塗装が必要無いという極端な事を書いている業者もありますが、美観だけでなく、屋根材の耐候性を高めるのは確かだと思います。
屋根塗装と足場
屋根塗装は、屋根に登ってしまったら足場は関係ないので、足場無しでの作業も可能では?という意見もあると思います。
また、塗装業者によっては屋根塗装に足場は必要ないという業者もあるかも知れません。
しかし、屋根の塗装に限った事ではないですが、今では塗装する面を綺麗に高圧洗浄を行った上で塗装とするというのが基本です。
実際に屋根の高圧洗浄をしてみれば分かるのですが、下から見えないですが、屋根には苔が大量についていたり、劣化した塗膜がボロボロになっている事が普通です。
この状態を綺麗にするには高圧洗浄は必須の作業で、高圧洗浄をしっかりと行う事が出来ない場合は、塗装しても、剥がれや捲れがすぐに起きる事も多いです。
高圧洗浄時は非常に圧が掛かりますし、苔に水が付くとヌルヌルして非常に危険です。
その為、もし足場無しで高圧洗浄が出来るという業者はキッチリと洗浄していない可能性が高いと思います。
また、今の労働基準で考えると屋根塗装においても、足場で落下防止を行わないでの作業は、作業自体に問題があるという事になります。。。
屋根塗装と雨
屋根塗装時は、外壁塗装よりも雨での作業は不可です。 直接的に屋根材に水が付くので、当然 塗装は出来ません。
屋根塗装の塗料も水性、油性(溶剤型)がありますが、水性の塗料の場合は、薄くなり流れる事もありますし、溶剤型の場合は雨でクレーター状になって塗装膜が均一でなくなるので、塗装を行う事はダメという事になります。
雨の問題で言えば、雨が降ってからすぐに屋根塗装を行うのも問題です。
外壁にしてもですが、塗料の多くは含水率が問題になっています。 塗装する面の水分量が高いと、塗装して後での不具合が多発します。
その為、屋根塗装を1工程も行っていない状態で雨が降ると、完全に屋根材が乾燥するまで塗装は出来ないという事になります。
しかし、下塗り、中塗りの工程まで進んでいる場合は、水分が屋根材に浸透する事が無い為に表面に水分が無い状態の場合は塗装可能です。
この辺りは、塗装を行う職人の判断になってしまうので、信用できる塗装業者、塗装職人に任せるという事になってしまいますね。。。
屋根塗装 縁切り
屋根塗装の縁切りとは、スレート平瓦の場合の話になります。
板金屋根、セメント瓦、モニエル瓦などに縁切りは関係ありません。 アスファルトシングルと言われる屋根材も縁切りは全く関係ありません。。
スレート平瓦の場合は、屋根材の重なり目に空間(数ミリ)が開いているのが普通の状態です。
実は、この重なり目が塗料で埋まってしまうと、他の部分から入った雨が流れる事が出来ずにルーフィングの隙間から雨漏りになるという事になります。
重なり目の隙間がほぼ無い状態になってしまう場合は、塗装完了後に、重なり目の縁を切るという作業が必要になります。
ただ、縁切りは塗装後の作業になるので、せっかく綺麗に塗装した屋根の上をもう一回登らないとダメな為に、あまりお薦め出来ません。
その為、縁切りを行わなくても良い方法として、タスペーサーという部材を使う事があります。 当社もこのタスペーサーを半場しているセイムという会社と提携させて頂いていますので、必要な場合はタスペーサーを使う事もあります。
しかし、全ての屋根塗装に縁切り、タスペーサーが必要か?と言えば、そんな事はありません。 重なり目に水が流れる隙間がある場合は、必要ない作業になります。
塗装業者によっては、タスペーサーを絶対に使わないとダメという業者もあるようで、そのような業者はタスペーサー挿入で相当な金額を必要とする場合もあるようです。 当社の場合は必要な場合は使いますが、そうでない場合は使いませんので、見積もり時に計上はしませんし、実際にタスペーサーを使ってもお金が発生する事はありません。。
屋根塗装に関しては、まだまたご質問やお問い合わせもあります。。
神戸市近隣で屋根塗装が気になるという方は、ぜひとも、お問い合わせお願いいたします。 屋根塗装の点検の為に屋根に登らせて欲しいという業者もあるようですが、記事内にも書いたように、踏むだけで割れるひびが入るという屋根材もあります。 また、全く問題ない屋根を、あえて割ったりして、塗装が必要だという悪質評者もいますので、登らせないのが正解だと思います。
当社は、自撮り棒の長い物で、屋根の画像を撮影し、確認させて頂いています。 ドローンも考えましたが、近隣の住宅も多いので、この方法になっています。。(笑)
ちなみに、公式ラインも開設いたしました。 ラインのお問い合わせも可能です。
ラインの場合は、お友達登録のあと、スタンプでも構いませんので、なにかしらのメッセージをお願いいたします。 メッセージを送って頂いた状態になり、初めて、こちらからのご連絡が可能になります。 こちらも、よろしくお願いいたします。