屋根用の塗料には、油性と水性があります。
自宅の屋根塗装をする際に、油性と水性どちらがいいのか、そもそも油性と水性の違いは何なのか?
屋根塗装を行う前に、知っておいた方が安心ですね。
そこで、屋根塗装で使用する塗料の、油性と水性の違いについて調べてみました。
屋根塗装で使用する塗料は、まず「シリコン」や「ラジカル」といったグレードに分類されます。
そこからさらに細分化して、油性と水性に分類されます。
油性塗料の主成分はシンナーで、水性塗料の主成分は水です。
塗料を使用する際には希釈しますが、油性塗料はシンナーで、水性塗料は水で薄めます。
油性と水性の違い
◎耐久性
種類によって差がありますが、水性塗料よりも油性塗料の方が紫外線に強く、比較的耐久性が高いです。
先に述べましたが、塗料は「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」のグレードに分類され、それぞれに油性と水性があります。
グレード別の油性塗料・水性塗料の耐用年数は次のとおりです。
・アクリル
油性塗料=3~5年
水性塗料=1~3年
・ウレタン
油性塗料=8~10年
水性塗料=3~10年
・シリコン
油性塗料=10~15年
水性塗料=5~13年
・フッ素
油性塗料=15~20年
水性塗料=8~15年
このように、油性塗料のほうが耐久年数が高くなっていますが、最近では油性塗料の環境への影響を考え、環境に優しい水性塗料の開発が進み、油性塗料に劣らない耐久性をもつ水性塗料もあります。
◎費用
水性塗料のほうが油性塗料よりも比較的安くなっています。
油性塗料はシンナーで希釈して使用するため、水性塗料よりも高くなります。
ただし、長期間のメンテナンスを考えると、必ずしも水性塗料のほうが安い、というわけではありません。
〈例〉
★10年以内に家を空ける予定
・水性シリコン塗料(耐用年数8年程度)=40万円
・油性シリコン塗料(耐用年数15年程度)=60万円
→水性塗料がおすすめ
耐久性が高い塗料を使用しても、10年以内に家を空けるのであれば、8年程度もつ水性塗料を選んで費用を抑えたほうがお得です。
★15年以上長持ちさせたい
・水性シリコン塗料(耐用年数8年程度)40万円×2(15年持たすには2回塗装が必要)=80万円
・油性シリコン塗料(耐用年数15年程度)60万円×1(15年持たすには1回塗装でOK)=60万円
→油性塗料がおすすめ
長く持たせるなら、耐用年数が長い油性塗料を使用したほうが、長期的にみると費用が抑えられてお得です。
◎ニオイ・環境への影響
ニオイについては、水性塗料はニオイが少ないが、油性塗料はシンナーを使用するためニオイがきつくなります。
環境への影響についても、油性塗料はシンナーを使用するため環境に悪い影響を与え、水性塗料のほうが環境への影響は少ないです。
このため、油性塗料は世界的に使用削減の流れになってきていて、今後は水性塗料の使用率が高くなっていくと考えられます。
塗料の成分
塗料は、塗装膜と塗装膜にならない成分からできています。
・塗装膜=主成分は樹脂。アクリル、ウレタンなどの合成樹脂が使われています。そのほか、色を出し塗装膜に厚みを持たせる役割を担っている顔料が使われています。
・塗装膜にならない成分=樹脂や顔料を溶かし込むための溶媒。水や油が使用されています。
塗料の種類
◎アクリル樹脂
無色透明で高温における変色に強い塗料です。光沢保持性があり電気絶縁性といった特徴を持っています。
耐用年数が短いため、屋根塗装にはあまり使われていません。
短い間隔で点検と塗装が必要となるため、自宅のイメージチェンジを楽しみたい方にはおすすめです。
◎ウレタン樹脂
耐摩耗性、たわみ性が良く、耐候性や耐水性、耐油性に優れている塗料です。
床材などにも使われ、もっとも一般的な塗料といえます。
木部との相性が非常に良いですが、鋼材やアルミ、モルタル、コンクリートにも塗装することができます。
◎シリコン樹脂
塗装膜の表面がガラス質になるため、光沢があり塗装表面が硬いのが特徴で、塗装膜の膨れや剥がれが少ない塗料です。
建物の内部結露を防ぐ効果もあり、防水性、防汚性が高く、耐久性も十分です。
このような品質に対して価格がお手軽なので、コストパフォーマンスが高い塗料です。
◎フッ素樹脂
もともとは、ビルやマンションなど、長期間塗り替えをしない建物を前提に使用される塗料です。
光沢感があり汚れにくく、耐候性と耐久性を両立させていることが特徴です。
このように、屋根塗装で使用する塗料にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
また種類ごとに油性・水性があります。
屋根は紫外線や雨風が直接当たるため油性塗料が使用されることが多いですが、最近では紫外線による塗膜の劣化を防ぐラジカル制御や遮熱機能を備えた水性塗料も開発されています。
屋根塗装の塗料を選ぶ際には、自宅の屋根の屋根材、周囲の環境や気候、メンテナンス期間など、さまざまな条件を考えながら、最適な塗料を選ぶようにしましょう。
上記は屋根の塗料に関しての一般的な話題になります。。
当社は、屋根塗装の塗料は油性のシリコン樹脂を最も使用しています。 シリコン樹脂は、次回の塗装でも特別な処理(下塗り材)などを必要としませんし、費用対効果は最も高い材料だと思っているからです。。
ただ、当社のメイン使用材料のオリエンタル塗料の屋根塗料は、2液性のシリコン樹脂塗料なのですが、トップに同じく2液性のクリアシリコン樹脂を塗装する事で、他社のフッ素樹脂級の耐久性の材料になっています。。
また、今回の記事には書いていませんが、勿論遮熱塗料などでの屋根塗装も可能ですので、屋根塗装に関して、疑問がある、他社との相見積もりを考えているという場合は、お問い合わせフォームからか、フリーコールでご質問頂ければと思っています。
フリーコールでのお問い合わせは、0800-080-5055 によろしくお願いいたします。
ちなみに、公式ラインも開設いたしました。 ラインのお問い合わせも可能です。
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