外壁塗装の塗料を選ぶ際に、色もさることながら「艶」で迷う方もいるのではないでしょうか。
塗料には同じ色でも「艶あり」と「艶なし(艶消し)」があります。
外壁塗装では、艶あり・艶なし、どちらがおすすめなのでしょうか? 塗料の艶あり・艶なしについて、調べてみます。
クリックできる目次
◆外壁塗装の塗料は艶ありがいい?艶なしがいい?
結論から言うと、外壁塗装の塗料は艶ありでも艶なしでも、施主の好みで決めていい!。。。という感じです。
特にどちらでも良い、という場合は「艶あり」塗料のほうが、耐久性が高く塗りムラの恐れなどが少ないのでおすすめです。
◆外壁塗装の「艶」とは?
外壁塗装における「艶」とは、なめらかな平面や曲面に浮かぶ、光の反射や光沢のことです。
平面に60度の角度から光を当てて、反射した光がどのくらいかを、艶の有無の尺度としています。
艶の有無の尺度はグロス値と呼ばれ、当てる光を100%として、反射した光が何%かという値になります。
艶は基本的には5段階に分けられます。
・艶あり=光の反射率70%以上
・7分艶=光の反射率55~65%
・5分艶=光の反射率30~40%
・3分艶=光の反射率10~20%
・艶消し=光の反射率5%以下
5分艶は「半艶」とも言います。艶消しは「つやなし」「マット仕上げ」「フラット仕上げ」とも言います。
塗料の中には「艶あり」がなかったり「艶消し」がないものもあり、5段階全てが用意できない塗料も数多くあります。
◆外壁塗装は「艶あり」の方が耐用年数が長い
外壁塗装や屋根塗装で使用する塗料は「艶消し」よりも「艶あり」の方が長持ちすると言われています。
艶があると、表面が滑らかになり汚れが溜まりにくくなります。
塗膜を劣化させる原因のひとつが汚れなので、汚れが溜まりにくくなれば、そのぶん寿命も長くなるからです。
しかし現在では技術が進歩して、艶がほぼない塗料でも寿命が長いものも開発されています。
艶あり塗料は艶消し塗料よりも1.5~3年程度、耐用年数が長いと言われていますが、艶あり塗料でも塗り替えてから2~3年ほどで艶が消え、艶消し塗料とほぼ同じ色になります。
◆艶あり塗料のメリット・デメリット
【メリット】
・基本的に艶があるほど耐用年数が長くなる
・汚れが溜まりにくい
・塗料の種類がいろいろある
・新築時のような輝きを味わえる
【デメリット】
・フラットベース(艶消し材)で艶の調整をすると耐用年数が短くなる
・艶を楽しめるのは塗り替えてから2~3年ほど
・艶の度合いによっては安っぽく見えてしまう
◆艶消し塗料のメリット・デメリット
【メリット】
・塗り替えてから次の塗り替え時まで風合いや雰囲気の変化があまりない
・マットで落ち着いた感じに見え高級感を引き立たせる
【デメリット】
・塗料の種類が少ない
・選べる色が少ない
・艶ありを調整して艶消しにすると、価格が高くなる
◆艶の感じ方は色や素材で変わる
同じ艶の度合いでも、色や素材で艶の感じ方が変わります。 黒や濃紺などの濃い色・暗い色は艶を強く感じてしまいます。
反対に、白やベーシュなどの明るい色・薄い色は艶が感じにくくなります。 素材では、凹凸がなく平坦な外壁は艶感が目立ち、細かい凹凸がある外壁は表面が粗く光を反射しづらいため、艶感が弱くなります。
ですので、同じ艶感の塗料でも、細かい凹凸があるモルタルの外壁より平らな部分が多いボードの外壁の方が艶感が強くなります。
外壁塗装の際には、外壁の素材をチェックして艶の度合いを検討するのがおすすめです。
◆艶あり・艶消し塗料、選ぶ際のポイントと注意点
・さまざまなパターンで塗料の色見本を確認する
塗料を選ぶ際は、色見本をさまざまなパターンで確認することがおすすめです。
まず、必ず屋外で確認しましょう。
室内で見た場合と屋外で見た場合では、光の明るさや反射具合が違います。
さらに、天候や時間帯によっても塗料の見え方が違ってくるので、晴れの日・曇りの日や、朝・昼・夕方など、それぞれのパターンでの見え方を確認してみるのがおすすめです。
また、色見本は自宅の外壁と同素材のものを用意してもらうと、仕上がりイメージがより実感できます。
・家の立地条件や周辺環境で選ぶ
自宅の地域が都市部なのか山間部なのかなど、家の立地条件や周辺環境によっても選ぶポイントが違ってきます。
例えば、自宅が都市部で交通量の多い道路に面している場合、外壁が常に排気ガスにさらされるため、汚れにくい艶あり塗料がおすすめです。
・外壁以外の部分とのバランスで選ぶ
外壁以外の部分、例えば庇や笠木・軒天などとの艶のバランスを見て、外壁の艶を選ぶといいでしょう。
外壁以外の部分が艶あり塗料で塗装されているのに、外壁を艶なし塗料で塗装してしまうと、艶のバランスが悪くなってしまうことがあります。
外壁のみを塗り替えする場合は、外壁以外の部分の艶に合わせて塗料を選ぶとバランスが良くなるでしょう。
外壁塗装の艶の問題に関して、書いてみました。。
今までの経験では、和風の住宅には、艶消しの材料での外壁塗装が似合うという場合もあります。。
ただ、ジョリパットなどの、砂壁調、土壁調意匠性塗材の場合は、透湿性の問題で艶消しの材料がベストという場合もありますので、細かいご相談や、ご自宅にあった塗料、艶などに関しては、まずは現地調査を含めお問い合わせ頂ければと思っています。
フリーコールでのお問い合わせは、0800-080-5055 によろしくお願いいたします。
ちなみに、公式ラインも開設いたしました。 ラインのお問い合わせも可能です。
ラインの場合は、お友達登録のあと、スタンプでも構いませんので、なにかしらのメッセージをお願いいたします。
メッセージを送って頂いた状態になり、初めて、こちらからのご連絡が可能になります。 こちらも、よろしくお願いいたします。