外壁塗装をお考えの方なら、見積もりを数社確認されている方も少なくないと思います。
外壁塗装の使用塗料に関して、シリコン樹脂、ウレタン樹脂などの明記があっても、結局、何が良いの? どう違うの?という疑問を持たれる方も少なくないかも知れません。
ここでは、外壁塗装に関わって35年になる塗装職人であり今井塗装 代表の私自身が、外壁塗装に使う、シリコン、ウレタンに関して少し書いてみます。
外壁塗装で使われる、シリコン、ウレタン
外壁塗装で現在、多く使われているのは外壁塗装の外壁面に使われる水性のシリコン樹脂という事になります。
少し前までは、外壁のウレタン樹脂が多く使われていましたが、耐用年数という面で考えるとシリコン樹脂の方はクラスは上になります。
多くの建築現場でシリコン樹脂が使われる事になり、塗料メーカーの製造数も上がった事で、シリコン樹脂の価格も下がってきた為に、ウレタン樹脂よりもグレードが高いシリコン樹脂が主流になったと言っても良いかも知れません。
耐用年数的に順番に書きますと。。
アクリル樹脂
ウレタン樹脂
シリコン樹脂
ラジカル抑制シリコン樹脂
フッ素樹脂
無機塗料
上記のような順番になります。 シリコン樹脂よりランク上にラジカル抑制シリコン樹脂という事を書きましたが、このラジカル抑制というのは、塗料の劣化が起きにくいような成分で出来ているという考えで良いと思います。 フッ素樹脂にもラジカル抑制フッ素樹脂という物もあります。
あくまで、これらは、外壁塗装に使われるという事での話になります。
細かくなりますが、外壁のクラック部分の補修などはシリコン樹脂(変性シリコン樹脂)を使いますし、ベランダ、屋上、バルコニーの防水にはウレタン樹脂を使っています。
それぞれ特徴があるのですが、一般的に外壁塗装に使われるという事であれば、今はメインがシリコン樹脂塗料という事になると思います。
当社の場合は、メインに使っているのがラジカル抑制シリコン樹脂というタイプで、シリコン樹脂よりも劣化しにくいという事で使わせて頂いています。 耐用年数では10年から15年という事になりまして、窯業系サイディングの外壁でウィークポイントになる目地のコーキングの劣化の具合と考えると、トータル的にはお薦めだと思っています。
より耐用年数があるフッ素樹脂や無機塗料の場合は、塗装した部分よりも早く目地のコーキングが痛むという事も考えられて、バランスが悪いのでは?と思っているからです。
ウレタン樹脂のメリットなど
ウレタン樹脂は、すでに古い塗料という感じになっていますが、決してそうではないと思います。
そもそも、ウレタン樹脂は、柔らかく、塗装面に柔軟に密着するというメリットがあります。
また、シリコン樹脂がメインになってきていますので、よりウレタン樹脂の方が価格的に安いという事もあります。
そう考えると予算を抑えるという目的でウレタン樹脂を使う方法もあるとは思います。
当社は、公共工事も行っていますが、ウレタン樹脂を使う工事は、もう5年ほど前で無くなってきています。 今は、メインで外壁面はシリコン樹脂という事ですので、一般の住宅でもそう考えるのが正解かも知れません。
ウレタン樹脂とシリコン樹脂を比べると
ウレタン樹脂は、シリコン樹脂よりも耐用年数は短いです。。 色々な塗料メーカーの比較を見てもウレタン樹脂は6年から10年と言われていて、シリコン樹脂は10年から15年という感じです。
ただ、これは、メーカーの規定の希釈や、塗装方法をキッチリと守って、しかも下地の処理や下地塗装もしっかりと行った場合だと思います。
逆に、下地処理、下地の塗装を行い、メーカーの規定よりも塗膜が付くような塗装方法を行えばウレタン樹脂での塗装でも10年以上綺麗を保っている事もあります。。
色々と考えると、上塗りの塗料のランクだけでなく、適正価格でしっかりと外壁塗装工事を行うのがお薦めという事だと思います。
激安業者や、訪問販売などの業者での安い工事は微妙と言わざる負えません。
外壁面以外でのウレタン樹脂、シリコン樹脂
外壁面での塗装は現在は、シリコン樹脂が一般的だと書かせて頂きました。 外壁面の場合は、水性のシリコン樹脂です。 水性というのは希釈に使われるのが水という事になります。 当然、完全に乾いてしまうと雨にも問題なく、耐用年数もあります。
ただ、外壁塗装と言いましても、外壁面だけではありません。
塗装工事の場合は付帯部分という事で、樋、雨戸なども含まれると思います。
このような付帯部分に関しては、同じシリコン樹脂であっても溶剤型という物が使われています。 溶剤型というのは、希釈するのが、シンナーになります。 その中でも今は弱溶剤と言いまして、塗料用シンナーで希釈するタイプの物が主流です。
実は、溶剤のシリコンと言いましても、1液性と2液性の物があります。 2液性というのは、主材、硬化剤に分かれている塗料で、塗装する時に2液を混ぜて攪拌するタイプの物です。 メーカーの見解も色々とありますが、当社としては、1液型よりも密着が優れているという感じで思っています。
その為に、当社は樋、雨戸など付帯部の塗装は2液型の溶剤型シリコン樹脂を使用しています。
塗装会社によっては、扱いやすいという事で1液の塗料を使っている会社も多いようですが、耐用年数、下地との密着を考えると2液性の方がお薦めだと思います。(実は、このような部分でも工事費用が高くなってしまいますが、より確実な塗装工事の為にあえて2液性を使っています)
色々と書きましたが、2液性の塗料を使うのであれば、当社としては、2液性のウレタン樹脂もまだお薦めなのでは?と思っています。
価格もシリコン樹脂よりもお求めやすいですし、柔軟性も優れているという事でお薦め度は高いと思いますが、世の中はシリコン樹脂がメインになってきていますので、2液性のシリコン樹脂を使うようにしています。
外壁塗装 見積もりの比較時
外壁塗装の見積もり比較をする場合は、金額だけでなく、色々な部分のチェックをして欲しいと思います。
今回はウレタン樹脂、シリコン樹脂という事を書きましたが、塗装会社によっては、塗料メーカーの商品名のみを記載しているパターンもあるかも知れません。
そのような場合は、見積もりの比較をしても、価格のみになりがちだと思います。
外壁塗装で使う塗料は、メーカーの商品名よりも、どの成分の塗料なのか?というのも重要だと思います。
ウレタン樹脂なのか、シリコン樹脂なのか、またラジカル抑制シリコン樹脂なのか・・
それに、付帯部に関しても、下地の錆止め塗料(プライマー)は何なのか、上塗りは1液性なのか?2液性なのか?
こう考えると、比較するにしても、塗料に関しての知識はなければ難しいという事になってしまいますよね。。
神戸市で外壁塗装、屋根塗装をお考えの方は、ぜひとも、今井塗装の見積もりも確認して頂ければと思います。
当社の場合は、キッチリと現状を調査させて頂き、調査報告書、塗装仕様書、見積書という感じで提出させて頂いています。
また、ご不明な点などがあれば、メール、ラインでなんでも何度でもご質問して頂ければと思います。
ちなみに、公式ラインも開設いたしました。 ラインのお問い合わせも可能です。
ラインの場合は、お友達登録のあと、スタンプでも構いませんので、なにかしらのメッセージをお願いいたします。 メッセージを送って頂いた状態になり、初めて、こちらからのご連絡が可能になります。 こちらも、よろしくお願いいたします。