光触媒塗料をご存じでしょうか?
塗料としてはまだ馴染みがない方のほうが多いと思いますが、さまざまなメリットを持つ塗料です。
光触媒塗料とはどのような塗料か?外壁塗装でのメリット・デメリットなどをご紹介します。
光触媒塗料とは?
光触媒塗料は、耐久性が非常に高く、セルフクリーニング機能を持った塗料です。
汚れにくく耐久性が高いので、メンテナンスが楽になります。
触媒とは、化学反応を促進して物質に変化を及ぼす仕掛けのことで、光触媒とは、光を利用して化学反応を促進する仕掛けのことです。
光触媒の技術は、塗料のほかにもさまざまな分野で活用されています。
光触媒塗料のメリット・デメリット
光触媒塗料には多くのメリットがありますが、その分、価格が高いなどのデメリットもあります。
光触媒塗料のメリット・デメリットについて、ご紹介します。
【メリット】
・汚れにくい
光触媒塗料にはセルフクリーニング機能があります。
光触媒塗料に含まれている酸化チタンが紫外線に反応することで、活性酸素を発生させます。
この活性酸素が空気中の大気汚染物質を分解するため、光触媒塗料で塗装された外壁には、排気ガスなどの汚れがつきにくくなります。
また、光触媒塗料には雨水がくっつきやすいという親水性があるため、活性酸素で分解された汚れが塗膜に浮かび上がり、雨で洗い流されます。
このようなメカニズムをもっているため、外壁が汚れにくくなります。
さらに、光触媒塗料で外壁を塗装すると静電気を帯びにくくなるため、静電気が起こることで付着する空気中の汚れや臭いがつきにくくなり、防藻・防カビ効果も期待できます。
・耐久性が高い
光触媒塗料は、紫外線による劣化が発生しにくいため、耐久性が高い塗料です。
光触媒塗料の耐用年数は16年~22年程度といわれています。
同じく耐久性が高いといわれているフッ素塗料の耐用年数は15年~20年程度ですから、ほぼ同等となっています。
一般的なシリコン塗料の耐用年数は約10年程度といわれているので、1.5倍~2倍ほどの耐久性があるということになります。
ただし、耐用年数はあくまでも目安であるため、建物の立地条件や地域の気候によっては耐用年数が短くなることもあります。
また、光触媒塗料の中にも耐用年数が短いものもあるため注意が必要です。
・周りの空気をきれいにする
光触媒塗料には、空気中の汚れを取り除く機能もあります。
光触媒塗料で塗装された外壁に紫外線が当たると活性酸素が発生しますが、この活性酸素が空気中に含まれる窒素酸化物を酸化させ、大気中から取り除くのです。
窒素酸化物とは、酸性雨や光化学スモッグなどの原因となるもので、車の排気ガスや工場からの排煙などに含まれています。
光触媒塗料を戸建て住宅1件に塗ると、テニスコート4面分の緑地がもつ空気清浄能力が発生されるというから驚きですね。
【デメリット】
・施工が難しい
光触媒塗料は、サラサラとしていて粘度が非常に低く、水のような状態の塗料です。
そのため、塗った時に垂れやすく、塗った後も乾くのが一般的な塗料と比較すると遅いため、施工する日の天気や気温などに気をつけなくてはいけません。
このように、光触媒塗料を施工する際には塗料の知識や技術など専門性が必要であり、以前は講習を受けて認定をもらった業者しか施工することができませんでした。
現在は認定がなくても施工できるようになっていますが、その分、光触媒塗料を施工する技術をもった業者を選ぶのが難しくなったといえます。
光触媒塗料を扱うには、高い専門性と技術が必要なので、施工を依頼する際には実績などをしっかり確認して業者を選ぶ必要があります。
・価格が高い
光触媒塗料は、一般的な塗料と比較すると価格が高いです。
また、光触媒塗料を施工するには高い専門性が必要なため、施工費も一般的な塗料を使用する場合より高くなる傾向にあります。
価格は高いですが、その分メリットもありますので、費用対効果で考えると納得のいく価格かもしれません。
・どんな汚れにも効果があるわけではない
光触媒塗料のメリットであるセルフクリーニング機能ですが、万能ではありません。
たとえば、無機質系の汚れ(サビ、黄砂、白華現象など)は酸化チタンでは分解できません。
また、樹液や鳥のフンなどの過度な汚れが付着した場合、分解する力が追いつかないため、外壁が汚れてしまいます。
このようにセルフクリーニング機能が働かない汚れに気づいたら、自分で除去しなくてはいけません。
・雨や光が当たりにくい状況では効果減
紫外線が当たることで活性酸素が発生して汚れを分解して雨で流し落としたり、空気をきれいにする効果を発揮します。
そのため、紫外線や雨が当たりにくい状況では効果を十分に発揮することができません。
・ひび割れに弱い
光触媒塗料はシリコン塗料と比べ、塗装後の塗膜が硬くなります。
そのため、シリコン塗料では表面化しないひび割れでも、光触媒塗料では表面化してしまう場合があります。
・選べる色が限られている
光触媒塗料には酸化チタンが含まれていますが、その酸化チタンの白色が塗料の色に強く出てしまいます。
そのため、濃色や鮮やかな色を出すことは難しく、選べる色も彩色のみと限られてしまいます。
光触媒塗料での塗装の当社の考え。
光触媒の特徴、メリット、デメリットに関して少し書かせてもらいました。
当社も、15年ほど前に光触媒塗料が気になって、実際に光触媒塗料を専門に扱うメーカーの講習を受け、光触媒塗装を考えた時期もあしました。。
しかし、目に見えるほどの効果を実感できないという事もあって、お客様との話では、あまり前向きではありませんでした。。
光触媒塗料での外壁塗装が流行って、すでに10年以上経つという事で、数年前に実際に10年前に光触媒塗料で塗装を行いましたという施主様の外壁塗装を施工させて頂きました。
施工前の調査でも、通常の塗料と変わらずに北面の1階辺りは苔が酷い状態だし、全体的にムラのあるような感じで、チョーキングも普通に行っていました。 当然、施工の仕方、塗料によって違うとは思いますが、実際に塗装の方法が難しいという事もあって、塗装する職人の技術も門ぢあになってくると思います。
また、光触媒塗料での塗装後に再塗装を行う場合は、そもそもの密着が良くないという事もあって、専用の下塗り材が必要になります。 その為、光触媒塗料での塗装を行った場合は、しっかりと、どの塗料を使って塗装をしたかを業者の方に書類として残してもらった方が良いかも?と思います。
今では、高耐候性を考えるのであれば、昔よりも随分と価格も下がってきましたので、フッ素樹脂塗料や、さらに上を考えるのであれば、無機塗料という選択もあるので、逆にこちらの方がお薦めかも知れません。
神戸市で外壁塗装をお考えの方は、相見積もりでも問題ありませんので、まずは当社にお問い合わせ、よろしくお願いいたします。
ちなみに、公式ラインも開設いたしました。 ラインのお問い合わせも可能です。
ラインの場合は、お友達登録のあと、スタンプでも構いませんので、なにかしらのメッセージをお願いいたします。 メッセージを送って頂いた状態になり、初めて、こちらからのご連絡が可能になります。 こちらも、よろしくお願いいたします。