無機塗料は、2006年ごろから出てきた新しい塗料なので、どういった塗料なのかよくわからない。。。という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、無機塗料とはどのような塗料なのか、外壁塗装でのメリット・デメリットについてなどをご紹介します。
無機塗料とは
無機塗料とは、無機物(炭素を含まないもの)を配合して作られた塗料のことで、耐候性や耐用年数がほかの塗料に比べて高く優れている次世代塗料です。
無機物とはガラスや鉱石などで、紫外線で劣化せず、とても硬く燃えにくい性質をもっています。
無機塗料は、セラミックやケイ素が主成分となっています。
2006年ごろから出てきた新しい塗料ということで、まだ知名度は低いですが、耐久性が高く、家を長期的に守ることができるため、徐々に広まってきている塗料といえます。
無機塗料のメリット
・耐候性が高い
無機塗料には樹脂成分がほとんど含まれていないため、紫外線による劣化がほぼなく耐候性に優れています。
そのため、耐用年数も20~25年ほどと長くなっています。
・カビ・コケがつきにくい
無機塗料には、カビ・コケの栄養分となる有機物がほとんど含まれていないため、カビ・コケがつきにくい性質となっています。
カビ・コケがついてしまうと、建物の見た目が悪くなってしまいますし、建材を傷める原因ともなってしまいます。
無機塗料で塗装すれば、見た目をきれいに保て、建材の保護にもなります。
通気性や日当たりが悪く、外壁や屋根のカビ・コケが気になる方には無機塗料がおすすめです。
・汚れがつきにくい
無機塗料は静電気が起きにくいので、ホコリなどの汚れがつきにくく、親水性に優れているため、表面についた汚れも雨水で洗い流されます。
親水性とは、水をなじませる性質のことです。
この性質のおかげで、外壁に砂埃や排気ガス、鳥のフンなどが付いても、雨が降った時に塗膜と汚れの間に水が入り込み、汚れを流してくれます。ただし、汚れが完全に流れるわけではありません。
・燃えにくい
無機塗料の主成分である無機物は燃えにくいもののため、無機塗料は非常に火に強く燃えにくいです。
ただし、有機成分も含んでいるため、まったく燃えないわけではありません。
しかし有機塗料と比較するとかなり燃えにくいので、万が一、近隣で火事が発生して飛び火してきても、外壁を無機塗料で塗装していると燃え移りにくいため、二次災害の確率を低くすることができます。
無機塗料のデメリット
・価格が高い
無機塗料はメリットが大きい分、ほかの塗料と比較すると価格が高くなってしまいます。
しかし、耐用年数が長いため、長い目で見るとコストパフォーマンスは良いといえるでしょう。
外壁の塗装メンテナンスの回数を減らしたいという方にはおすすめです。
・ひび割れしやすい
無機塗料の主成分は無機物のため、塗装後は塗膜が非常に硬くなります。
そのため、外壁にひびが入ってしまうと、塗膜も一緒にひび割れしやすいです。
外壁材がひび割れしやすい場合は無機塗料での塗装はあまりおすすめしません。
・扱いが難しく職人の知識・技術が必要
無機塗料は塗膜が硬く固まるため扱いが難しく、知識と技術力のある職人が施工しなければ、期待通りの効果が得られなくなってしまいます。
せっかく性能の良い無機塗料で塗装しても、20年以上もつはずが5年以内に剥がれてしまう可能性もあります。
外壁塗装に無機塗料を選択する場合には、無機塗料の施工実績が豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
・再塗装後は早く剥がれてしまう場合がある
無機塗料の塗膜には汚れにくくセルフクリーニング機能があります。
そのため、無機塗料の上から塗装すると、新しい塗料が密着しにくく剥がれやすくなってしまう場合があります。
無機塗料の上から再塗装すると、思っていたよりも早く剥がれてしまう場合があるので注意しましょう。
・ツヤ消しができない塗料が多い
無機塗料はツヤ消しができない塗料が多いため、あまりツヤを出したくない方には不向きかもしれません。
調整が可能な場合でも、3~5分ツヤまでが多いです。
それ以上調整してしまうと、塗料の機能性が失われてしまったり、塗りムラができてしまいます。
無機塗料をおすすめする方
・外壁の美観を長く持たせたい
無機塗料は汚れにくくセルフクリーニング機能があるため、外観の美観を長く持たせることができます。
外壁のメンテナンスの頻度を減らしたい、外観をきれいな状態で維持したい、といった方におすすめです。
・立地環境によりカビ、コケが生えやすい
住宅の周辺が湿気っぽい、水辺の近くに建っている、など立地環境により、外壁にカビやコケが生えやすい場合、無機塗料はカビ・コケが生えにくいのでおすすめです。
ただし、完全にカビやコケが生えないわけではなく、定期的に点検は必要です。
早めに汚れを見つけることで、簡単に取り除くことができ、きれいな状態を保てます。
・価格が高くても大丈夫
無機塗料はほかの塗料と比べると価格が高くなるため、塗装費用が高くなってしまいます。
しかしその分、再塗装までの期間が長くなり、メンテナンス回数を減らすことができます。
予算に余裕があって、価格が高くても大丈夫な方にはおすすめです。
また、将来的な手間や出費を抑えたい、塗料の性能を重視したい方にもおすすめです。
今回は無機塗料に関して、色々と書かせて頂きました。。
記事内にも書きましたが、無機塗料には色々なメリットがあります。 デメリットにつきましては、今では多くの塗料メーカーから無機塗料が販売されてきています。 そのせいもあって、無機塗料の価格も若干 下がってきているような気もします。
ただ、外壁塗装に関しては、しっかりと下地処理を行い、メーカーの規定の希釈での塗装の場合は、シリコン樹脂での塗装であっても、10年以上、15年近くまで問題ない場合もあります。
また、窯業系サイディング材の外壁の場合は、なによりも目地のコーキングの劣化は早ければ5年から7年で劣化が始まる事を考えると、トータル的にみて、価格面でも耐候性の面でもシリコン樹脂でも良いのでは?とも思います。
当然、無機塗料、フッ素樹脂塗料には、メリットも多いので、外壁の状態、今後の耐久性はメンテナンス面で考えて無機塗料での塗装という選択もあるとは思います。
神戸市で外壁塗装をお考えであれば、外壁診断士、住宅メンテナンス診断士の私自身がお家の状態をしっかりと調査させて頂き、施主様の御意向をキッチリとヒヤリングして、調査報告書、塗装仕様書、見積書という形でご提案させて頂きます。
無機塗料に関しても、塗装店に直接販売の塗料メーカーで最近は人気になっているアステック塗料の塗料も使用可能ですので、価格面、品質でご満足いただける外壁塗装を提供する事も可能です。
ちなみに、公式ラインも開設いたしました。 ラインのお問い合わせも可能です。
ラインの場合は、お友達登録のあと、スタンプでも構いませんので、なにかしらのメッセージをお願いいたします。 メッセージを送って頂いた状態になり、初めて、こちらからのご連絡が可能になります。 こちらも、よろしくお願いいたします。